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「自分らしさ」とは 第二話【経験】

前回、20年に書いたきりなので、実に2年ぶりの続編になりますね。笑

「自分らしさ」とは。第一話

 

 

最初に個展を開いたのは2015年。
場所は奈良市内で友人が営むカフェでした。

 

奈良は20代の頃にも本気で引っ越しを考えたほどの好きな街ですが、結局移住は実現していません。

しかし、親しい友人もいる好きな街。

 

僕はといえば、2014年春に神戸市から今の愛知県に引っ越してきたので2015年当時の住まいはここ愛知県でした。

普通に考えれば、愛知県での開催になるところですが、引っ越してきてまだ1年。

周りに知り合いも居ない状況で、「個展をやりたい」という願いだけで、開催できる場所も知らないし、人のつながりもない。色々ない。

 

それでも「自分でやった」という事実と、物事を動かす大変さを経験したくて友人に場所のお願いをしたのでした。

 

写真を展示する額の調達や、開催前からお店に置かせていただくフライヤー制作、印刷発注、宣伝用のバナー制作などとにかく準備ものを自分でやっていきます。

 

開催期間は夏休み中の約1か月で、テーマは九州で撮った写真たち。

それまでに用意したいものなどを考えると、どのタイミングで何をすべきか、というのは逆算して考える必要があり「のんびりしていられない」でした。

 

ちなみに、展示する写真は個展を意識して撮ったものではなく、これまでに撮りためたものの「発表会」のようなものでしたが、お店のお客さまに見ていただき、中にはノートに感想を残していただける方もいて当時想像もできなかった、見知らぬ人との繋がりを感じることができました。

 

この年の個展を切っ掛けに、2016年・2018年・2019年と続けることになります。

開催地は、奈良県の他、愛知県・岐阜県でおこない、正直「とてもひと様に見せられる写真ではない」ものも多数ありましたが、「続けること」「どんなものでも、ひと様に見ていただくこと」が目的になっていました。

 

写真のクオリティに自信はないけど、「自分で動いた」という自分の中の達成感と「大丈夫」(何に対して?笑)という、少しだけだけどゆるぎない自信が定着した期間となりました。

 

そしてなにより、この個展をきっかけに写真撮影のご依頼をいただき、のちに写真業として開業届を出すことになったという意味でも大きな収穫があったと思っています。

 

つづく