秋からの七五三シーズンから、成人式(はたちの集い)シーズンとなり多くの方に当ページをご欄いただいています。
(ありがとうございます!)
今日は、七五三撮影、振袖(前撮り)撮影共に撮影場所としてお邪魔する事の多い神社の「撮影NG」について記事を残そうと思います。
撮影場所は神社・お寺どちらでもいいの?
まず、撮影する場所としてですが神社をイメージされる方が多いと思いますが、「お寺はNGなのか?」ということについてです。
写真撮影を提供する者として、常日頃から目がカメラのレンズとなり「あっ、この場所の雰囲気素敵だな」とか「ここからの景色いいな」とか無意識レベルで撮影場所を探しています。
先日、撮影でお邪魔した小さな町のお寺さんの雰囲気が素敵でしたので「とても素敵な所ですね。秋などに七五三はやっていないのですか?」とお寺さんにお尋ねしましたところ、「うちは神社ではなくお寺なのでね・・。」とお断りされてしまいました。
僕は神社ではなくお寺さんにおたずねしているのは自覚していますが、まるで「神社とお寺をわかっていない人だな」という様な空気が流れてしまいました。
(尋ね方が悪かったかな・・)
しかし、日本人は昔から願い事をするとき「神様、仏様・・」と神さまと仏さまを一緒に考える節があります。
現代では「神さまは神社」、「お寺は仏さま」と施設が分かれているものの、江戸時代に発令された「神仏分離令」までは神さまも仏さまも同じ施設でお祀りしており今も、日本には同じ施設の中で神さまと仏さまを同居させてお祀りしている所もわずかながらあります。
話が脱線してしまいましたが、、
日本文化としての子供の健やかな成長を祝い、願う「七五三」を考えると必ずしも七五三は神社でしか行えないというものではないはずなので「お寺だからやらない」というのは少し残念な思いがしましたし、お寺でも七五三のお参りをしてもいいと考えるのです。(この辺りですと、犬山成田山はお寺ですが、七五三のご祈祷をされていますね)
写真撮影がNGな場所
では、神社で七五三による写真撮影がNGな場所はあるのか。ですが、
あまり知られていませんが、大きく分けて「そもそも撮影が許されていない神社」と「手続きすれば撮影できる神社」、「境内で撮影が許されない場所」があります。
≪撮影が許されていない神社≫
厳密に言えば、撮影は特別に許可された事業者しかできない神社として以下の場所があげられます。
・熱田神宮
・真清田神社
・伊勢神宮 など
上記は一部であり、他にもあります。
特に名古屋市にあり、アクセスのよい熱田神宮は撮影をご希望されるの方も多いですが、「撮影前に社務所で申請をすれば撮影可能」というわけではなく、ライセンスに近いニュアンスのところになるため「どうしても熱田さんで撮影してほしい」という方は「当スタジオでは撮影できないので、熱田神宮に問い合わせてください」というご案内になってしまいます。
≪社務所で手続きすれば撮影できる神社≫
次に、撮影前に手続きすれば許可証の携行を条件に撮影が許される神社の例は
・多度大社
・城山八幡宮
・南宮大社
・護国神社
・伊奴神社
・伊奈波神社 などがあります。
いずれも手続きは事前に必要で、手続きの際に初穂料が必要な場所が多い印象です。
写真撮影における諸費用は原則お客さまにご負担をお願いしています。
手続きは撮影当日でも問題ない場所もありますが、事前にお客さまにて神社にお問合せをお願いしています。
≪境内で撮影できない場所≫
撮影許可をいただいても撮影できない場所が神社にはあります。
神社は神さまがいらっしゃる場所であり、神さまに失礼にあたる以下の場所での行為、撮影はNGとされています。
・鳥居の真ん中(正中)を通る
・本殿真ん中(正中)にレンズをむけた撮影
・ご祈祷中の撮影(神社によっては許可されるところもあります)
このため、お客さまからのご要望で「お賽銭の前で本殿を背後に撮ってほしい」というリクエストをいただいてもお断りせざるを得ない事があるのです。
多くの方が利用する公共の場でもある神社やお寺では、他の利用者さまに嫌な印象を与えないで素敵な思い出に残る写真撮影を残せて「いい時間だった」としたいという僕の想いがあります。
本殿を背景にする場合でも真正面からの撮影はできるだけ避けています
ご祈祷・撮影場所として「この神社は撮影できるの?」という質問もお気軽にお問合せくださいね。