-花嫁衣装から生まれ変わった衣装で迎えた七五三-
愛知県扶桑町の【f-st.】Photo Studioでは季節を問わず、沢山のご家族から七五三撮影のご依頼をいただいています。ご承諾いただいたご家族の写真をご紹介いたします。
今回の主役は7歳女の子。
ばぁばが花嫁衣裳として袖を通した1枚を丁寧に染め直し、仕立て直し、七五三の晴れ着として孫が袖を通す。もう、それだけで物語になる。そんな七五三の様子をご紹介します。
素材も色も、すべてが「長く大切にされてきた証」であり、ご家族の歴史そのものだと思います。
受け継がれてきたお着物には日本ならではの「ものを大切にする心」が詰まっています。
誰かが大切に着て、想いを込めて手入れして、また次の誰かへ繋いでゆく。
古いものをそのまま置いておくのではなく、染め直しや仕立て直しをして新しい形としてまた息を吹き返す。そこにご家族の心の温かさと愛情を感じます。帯も、作り帯ではなく手結びで結いあげています。職人が手で織り上げた素材の重み、そして時代を超えてきた色と質感は、正に世界に1つだけのものであり、手結びで結ばれた帯は一期一会の作品のようでした。
ばぁばが花嫁衣裳として袖を通したとき、そしてママさんが袖を通したとき、ご家族はどんな表情で見守っていたのでしょうか。そんな想像さえ広がる古布の温度はこの日、次の世代の小さな肩に寄り添い華やぎました。
いつも一緒のお気に入りの芝ワンコのぬいぐるみも同行し、大好きなアイテムと残す写真は”今”だけの特別な思い出。格式ある装いと、身近なお気に入り。そのギャップがまた愛おしく、「7歳の今だからこそ撮れる表情」でした。
そして、「パパといっしょは嫌だ」と言いながらも、撮影の合間に見えたお年頃ならではの照れくささ。
「本当はパパが大好き」が時々顔をだしてしまう可愛さもこの日の写真にしっかり残っています。
親子3人で迎えた大切な節目の1日。
受け継がれた着物と、笑顔にあふれた七五三。この日の温度も温かく幸せな空気感も、写真の中にずっと息づいていきますように。
そして、この受け継がれた1枚が、また次の世代の小さな肩に寄り添う日がきっとくるのだろうな。そんな未来をファインダーからのぞきながら撮り進めた1日でした。
≪ご利用プラン≫
撮影場所:針綱神社

