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【スタジオブログ】753で失敗しないコツ(前編)

 夏休み期間に入り8月が目前に迫ってくると、秋の753準備合戦も本格的になってきます。

『今年は我が家だ』『でも、なにから始めたらいい?』『お金も結局いくらかかる?』など、特に初めてで”全部わからない”いうご家庭も多いと思います。

 

今回の記事では、前編・後編にわけていきます。

前編の今回は失敗しないための事前知識として753についてお話していきます。

読みたい項目からご覧いただけます

そもそも753って何?

具体的な準備のお話の前に、そもそも753って何?という所から確認していきましょう。

 

753の由来

753の由来については諸説ありますが、今から凡そ1000年前(平安時代)の宮中儀式がもとといわれています。

平安時代当時は生後7日に髪の毛を剃り3歳ごろまで丸坊主で育てる風習があり、3歳から初めて髪の毛を伸ばし始める「髪置き」という「ここまで健やかに育ってきた事への感謝と長寿の願い」の儀式があったようです。

また、「3歳で言葉を理解」し、「5歳で知恵がつき」、「7歳で乳歯が生え変わる」といった子供の発達にも合致することから3歳・5歳・7歳の節目でここまでの成長に感謝し、これからの健康長寿を祈願する行事として今に残っているようです。

男の子と女の子の753

753の由来・意味を知ったところで、男の子と女の子の753の迎え方についてお話します。

 

男の子と女の子では753を迎えるタイミングが異なります。

女の子は「3歳」と「7歳」、男の子は「5歳」に行うとされる事もありますが、
上記の「髪置き」という儀式は男の子、女の子問わず行われていた事から現代では、性別問わず「3歳で最初の753」を行う神社、ご家庭も多くみうけられます。

 

3歳男の子の753

現代では「髪置き」という儀式はほとんど残っておらず「神社で成長を祈願する」が一般的です。衣装は”羽織袴” 、”被布コートと着物”のどちらでもOKですが、このお歳頃の子は「とにかく動きたい」子が多いため、羽織袴よりも動きやすい被布の方が表情が柔らかい子が多いように感じます。

 

3歳女の子の753

3歳女の子の753も男の子と同じく「神社で成長を祈願する」行事です。

男の子の衣装は羽織袴もしくは被布のどちらかとなりますが、3歳女の子の衣装は”被布コートと着物”のみです。同じ被布でも女の子向けに作られた被布は”柔らかさ”や”可愛らしさ”を持たせたデザインが多く着物とは異なる「可愛らしさ」を感じます。

 

5歳男の子の753

753の5歳は男の子の行事とされています。

平安時代以降、男の子が幼児期から少年期に移る頃とされ、服装としても格式のある「袴」を初めて着る「袴着」という儀式がおこなわれていたようです。

このため、男の子でも3歳では着る事ができた”被布コートと着物”は選択肢から外れ、「羽織袴」となります。衣装の種類としての選択肢は減りますが、「兜」や「タカ」など”カッコいい”柄の人気は根強いですが、最近は”柄より色”で選ぶお子さまも多い印象です。

 

7歳女の子の753

7歳は女の子の儀礼とされ、「帯解きの儀」に由来するとされています。

これまでの幼児用着物から大人着物へ移行する儀式で「社会の一員」として迎えられるものだったようです。確かに、このお歳頃の女の子は”すっかりお姉ちゃん”の様子をみせてくれることも多いですよね。

 

 

後日公開する後半では「753で悔いを残さないコツ」「お金はトータルいくらくらいかかる?」「お得に迎えるコツ」などをご紹介していきます。お楽しみに。

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コメント: 1
  • #1

    カズミパパ (日曜日, 27 7月 2025 10:18)

    最近の753の事、良く解りました。
    文章も分かりやすくて読みやすいです。
    後半も期待してます。